お問い合わせ

Suggested region and language based on your location

    Your current region and language

    展望デッキに立つ作業者。
    • ブログ
      健康と安全

    ISO 45001:2027の変更点について解説

    改訂案の変更点を理解し、今からできる準備について学びましょう。

    ISO 45001の改訂は、労働安全衛生(OH&S)リスク、リーダーシップの説明責任、そして従業員のウェルビーイングの管理のあり方における重要な前進を意味します。

    ISO 45001:2027の国際規格案(DIS)は、今後の変更をいち早く把握し、パブリックコメント期間に参加する機会を提供します。DISの段階では、これらはあくまで「変更案」にすぎません。そのため、直ちに対応を急ぐ必要はなく、むしろ自社の既存のマネジメントシステムを見直し始める良い機会といえます。

    改定案によれば、ISO 45001:2027ではリーダーシップの説明責任が強化され、メンタルヘルスへの取り組みが拡充され、新たに生じるリスクに対して、より積極的かつ予防的なアプローチが求められるようになります。

    これは全面的な見直しではありません。必要な点に焦点を当てた進化であり、これまで使い慣れた規格の構成を維持しつつ、規格の妥当性と有効性を高めるものです。その方向性は明確で、つまり、変化する労働環境に対応しながら、働く人々を守るための取り組みを強化することにあります。

    ISO 45001:2027の改訂:組織にとって重要な理由

    ISO 45001は、従業員を守るうえで引き続き重要な役割を果たします。しかし、働き方も、直面するリスクも変化しています。

    今回の改訂は、次のような変化を反映しています。

    • 職場に求められる期待の変化
    • 新たなリスクの出現と多様化する働き方
    • 労働力の多様性の高まり
    • リーダーシップと組織文化の重要性の高まり

    組織にとって意味すること:法令や規格への適合にとどまらず、現在の組織の事業運営や実際の業務の進め方に合わせて、労働安全衛生マネジメントシステムをどのように適合させていくかを検討する必要があります。

    ISO 45001:2027では何が変わるのか?

    DISでは、労働安全衛生マネジメントシステムをさらに強化し、その有効性を高めることを目的とした、さまざまな改訂案が示されています。

    • リーダーシップと文化の強化

    リーダーの責任と説明責任がこれまで以上に重視されるとともに、組織全体に強固な安全衛生文化を根付かせることが、より重要視される可能性があります。

    • 健康への取り組みの強化

    労働者の健康状態や就業能力の変化を考慮するとともに、疾病などから職場復帰する際に必要な配慮や調整を行うことが、変更案として盛り込まれています。

    • メンタルヘルスとウェルビーイングへの一層の注力

    今回の改訂案では、現代の職場におけるメンタルヘルス、ウェルビーイング、および心理社会的リスクの重要性を反映した変更が提案されています。

    • 新たなリスクへの対応

    変化する外部環境や多様化する働き方に伴って生じるリスクを含め、より幅広い視点からリスクを捉えることが求められる可能性があります。

    これにより、労働安全衛生に対して、より先を見据えたレジリエントなアプローチを促進することが期待されています。

    • 多様性とインクルージョンの推進

    変更案では、すべての人に適切かつ効果的な安全衛生対策を講じるため、労働者だけでなく、影響を受ける可能性のあるその他の関係者のニーズについても考慮することの重要性が示されています。

    • 組織への統合の強化

    今回の改訂は、労働安全衛生を戦略的な意思決定やガバナンスにさらに組み込み、組織全体の事業目標と十分に整合したマネジメントシステムとすることが強化されます。

    • 変更管理の強化

    組織の変化に伴う安全衛生リスクを適切に管理できるよう、変更管理に対する要求事項がさらに強化される可能性があります。

    • ISO規格との整合性の維持

    ISO 45001は、引き続き調和された構造との整合性を維持することが見込まれており、統合マネジメントシステムの構築を支援するとともに、各種ISO規格間の一貫性を確保します。

    ISO 45001:2027に向けた準備の始め方

    改訂作業が進められている今から、準備を始めることができます。今回の改訂は、労働安全衛生への取り組みを強化する機会となります。
    ゼロからすべてをやり直す必要はありません。ただし、現在の取り組みをさらに発展させていくことが求められます。

    今日から見直しを始められる、労働安全衛生マネジメントシステムの5つの領域を以下にご紹介します。

    • リーダーシップの説明責任を評価する — 経営層やリーダーが、どのようにOH&Sの成果向上を推進しているかを説明できますか?
    • リスクを捉える視点を広げる — 心理社会的リスクや新たなリスクを考慮しているでしょうか。
    • 労働力のインクルージョンを見直す — マネジメントシステムは、すべての労働者にとって有効に機能していますか?
    • 変更管理を強化する — 変更を実施する前にリスクは評価されているでしょうか。
    • 事業戦略と整合させる — 労働安全衛生は意思決定のプロセスに組み込まれているでしょうか。

    改訂内容を踏まえて早い段階で自社のシステムを見直すことで、改訂版への移行を確実に進め、改訂規格のメリットを最大限に活用することができます。

    今後に向けて

    ISO 45001:2027の改訂は、より統合的で、インクルーシブで、先を見据えた健康と安全のマネジメントへの移行を反映しています。

    これらの変更案を今の段階で理解することで、組織は働く人々を守り、より安全でレジリエントな未来を構築するための準備を整えることができます。

    次のステップとして、ぜひ草案をご一読いただき、パブリックコメント期間にご意見をお寄せください。改定案を確認する

    改訂版ISO 45001対応の研修は、FDIS(最終国際規格案)段階以降に提供される予定です。これにより、チームが変更内容を理解し、特定されたギャップを解消するための具体的な取り組みを、自信を持って進められるよう支援します。